ガチガチの本命馬が負けるのは、サラブレッドに心があるからだ
というキャッチフレーズが素晴らしい 1995年12月発売 Mの法則本、第2作目です!
内容
前作、「衝撃の馬券革命 Mの法則」が圧倒的な支持を受けた理由として、
既存にあるスピード指数や能力指数、血統理論といった各予想方法では「同じ相手にある時は勝ち、ある時は負ける」ということを説明できないことにある という説明から始まり、
この部分を読んだだけでも「おっ、この本の内容は凄そうだぞ」となります!
そしてまえがきでは、前作では触れられなかったもう少し具体的なMの法則について踏み込んでいくというニュアンスのことが書かれており、
2段階ショックや、現在でも(むしろ現在だからこそより)重要なウェイトを占める「位置取りショック」「活性化」等についても、既に20年以上も前に、第2作目の本から説明されているというのが凄く、現代競馬にも通じて古さを感じさせない内容となっています!
前作の復習も兼ねるような形で、実際の条件戦のレースをサンプルにMの法則を解説。
その他、ストレス等に関するMの基本部分や、前作より詳しいサラブレットヴィサージュの解説、生命リズム 等々
そしてこの頃から少頭数のレースでは、1人の騎手の思い付きでレースが変わり、偶然が介在しやすくなると説明されていたり、
後半では実際の重賞レースを用いて、ここまで学んできたMの法則のおさらい。
また巻末には、こういうレースをしたら、どういう馬にどれくらい馬にストレスの影響があるのかという目安を具体的に見ることができる、「ストレスシート」というのもあり、こちらも参考になりました!
まとめ
全体通しては「サラブレットとは一体どのような生き物なのか」というのが全体に渡って知れるような そんな印象を受けました!
Mの法則の基本概念の多くが、1つ1つ丁寧に解説されていて、こうして20年以上もの年月が経過して見た時に、ある意味では、1作目より2作目のこちらの方が「1作目」という感じを受ける、そんな内容でした!
なので最近Mを覚えたという人や、私くらいの中途半端な時期にMの法則を知った者にとっては、とても読み応えのある内容で、
前述した通り、20年以上前の本なのに古さを感じず、現代でも通ずる概念も多いと感じ、まさに競馬の本質をこの頃から伝え続けているのだなという、
著者の洞察力と研究力に感服してしまうような、長年の月日が経過した今だからこそ、読んで凄いと思える競馬本でした!