当ブログを残しておこうと思うにあたって、ずっと気になっていたことがあり、それを追記しておきたいと思いました。
当ブログは、今井雅宏氏の「Mの法則」という競馬理論に衝撃を受け、ある程度独自のスタイルも加味しながら、数年間予想を行い続けてきました。
今井雅宏氏の類まれなる洞察力と研究力により、競馬の本質を丸裸にし、「Mの法則」こそが競馬の本質であるという考えは今でも変わっておらず、
また「競馬の変遷」というのも、馬のストレスの軽減、馬場の高速化、スローペースの乱立 といったその多くが「Mの法則からの脱却である」ということを私は確信しています。
ただし、ここ近年、ついに「競馬というギャンブル運営は完成した」という状態に入ってしまった ということを、私は感じるようになりました。
ギャンブルとは攻略する側と運営する側のイタチごっこである ということにつきましては、過去の記事でもお話させていただきました。
>「Mの法則」と「実際のレース結果」との関係性についての考察
今の私が言いたいことは、「時は過ぎた」ということであり、
悪い意味において「競馬が完成」してしまった以上、「競馬で勝つ」という意味において、Mの法則が有効であるとははっきり言えない。ただ、競馬の本質はMの法則で学べる
Mの法則が競馬の本質であっても、それを上回る不確定要素の方が勝っているのが、今の競馬であると感じている ということなのです。
それとはまた別に、今井雅宏氏の変化というものも、感じていました。
それを感じたのは、2019年の有馬記念と、2020年の安田記念の時であり、今井氏のアーモンドアイに対する予想が、やけに保守的である というものでした。
Mの法則的に見て有馬記念は「香港Cを回避という調整の中で、体力に不安のある同馬にとって中山で最長距離、馬場も軽くなくペースも上がりそう」 安田記念は「間隔を開けるのが当たり前のローテだった5歳馬が、初めて中2週で使われてこれは馬が嫌がる可能性も」という懸念があり、
私が知る今井氏であれば、喜んでアーモンドアイ以外から本命馬を探して勝負するように思われたのですが、アーモンドアイで仕方ないよ的な予想だったので、あれ?おかしいな と思ったものでした。
そのことから、今井雅宏氏は牙を抜かれてしまったのか、あるいは実際のところは様々なしがらみがあるのか、はたまたそれ以外の理由なのか。いずれにしても、昔の勝負師のような今井氏を知る私からすると、違和感を覚えた というものでした。
こちらの書籍の中に、かつての今井氏の姿が納められています。
ただ、初めにも申し上げました通り「Mの法則」こそが競馬の本質である という考えは変わっていません。
この状態のままでブログを放置していますと、誤解を招きかねない部分があると思い、今の私が思っていることを綴らせていただきました。
「競馬も人も変化する」
その上で当ブログの記事を参考にして頂けますと、幸いでございます。