1996年7月発売 Mの法則・第3冊目の書籍
「新Mの法則」という名の通り、C系・S系・L系という「馬の3タイプ」が初めて登場した回です!
内容
まずは「新Mの辞典」ということで、
新たな考え方も加わった、Mの用語の解説が入り、初めてMの法則に触れる人には、とりあえず今はこういうものがあるということだけ頭に入れてくれればいい と触れて本編へ。
そしてMの実践編へと移っていくのですが、さっそく
前作までで説明されていた、サラブレッド・ヴィサージュが進化したような形で、馬の3つの顔という作戦も加わり、今ではすっかりお馴染みとなっているC系S系L系という概念が登場します! それぞれのタイプはどのような特徴があり、どのようにして馬の顔を見極めるのか、
そして短縮やショック療法やストレス等々、もちろん前作までのMの様々なテクニックも使いながら、実際のレースの例を取り出して解説していきます。
「Mの新局面」ということで、その他にも細かな部分で新しい概念も出てきており、
マイルを連続して使われ続けることによる疲労等、その後のMの法則でよく目にすることになる「マイルGⅠの前にマイル重賞を勝った馬」の考え方の基礎となる部分も出て来たりもし、
ラストに「ドキュメントM」という、
期間を絞って、3/23~5/12までの全重賞を、今井雅宏氏がどんなプロセスで予想し、どんな馬券を買うのかを再現!
その臨場感や、予想のリアルな空気感も楽しめ、当たったレースから外れたレースまで余すことなく掲載されているのが良く、
予想の根拠はもちろん、勝負師として外したとしても買う馬を極限まで絞り込んでいく姿勢や、時には後になってから良い馬に気付いて失敗をしたり、何故私はこのスタイルで馬券を買うのかという根拠等、勝負師・今井雅宏氏の、1人の人間としてのリアルが見れるのがとても興味深かったです!
まとめ
C系S系L系の3タイプが登場する等、3作目にして現在でも使われているMの法則の大まかな概念は、8割くらいは登場したのかな という感じの印象で、
今作でも実際のレースを使った、Mの解説、予想の根拠等、読み応え十分という内容でした!
特に今作の「ドキュメントM」が面白く! 非常に読み応えがあるという内容で、特に予想に対する姿勢・勝負師としての馬券の決定の仕方には、衝撃を受けました!
Mの法則を学ぶことも大事ですが、ある意味それ以上に大事なことを、こちらでは教えてくれていたと思い、
この出走表を眺めて馬券を決定するまでの本気度・攻めの姿勢というものは是非とも見習い、今後私も忘れず・恐れずに、継続していきたい と強く想う、とても素晴らしい内容で、是非読んでもらいたいと思う書籍でした!