今後も前哨戦を全く使わない馬が増えてきそう

ちょうど昨年、アーモンドアイが桜花賞や秋華賞で、ステップレースを使わない形で牝馬3冠を達成し、

同年の牡馬クラシック菊花賞の方でも、フィエールマンが前走は7月という、3ヶ月以上間隔が開いたローテで7番人気1着に激走したのも記憶に新しく、

 

そして今年も、桜花賞でさらに間隔が開いたローテのグランアレグリアが、大楽勝して見せ、ここ近年、前哨戦を全く使わないローテの馬達が明らかに増えて来ている印象があります。

 

 

もちろん休み明けぶっつけで、凡走した馬達というのも同じようにいるのですが、これまでの競馬の一般常識から考えると、

「休み明けは不利だ」と思って、これらの馬を消してしまった、評価を落としていた競馬ファンというのも、少なくなかったことでしょう。

しかしここまで走られてしまうと、「あれ?休み明けは不利だったはずでは・・・」と、これまで信じていた概念を疑わなくてはならないレベルにまでなってきていることと思います。

 

 

ここまで短距離路線の方では、デュランダルレッドファルクスといった馬達も、さり気なく前哨戦を使わないローテで結果を出していましたが、クラシックや中距離界では浸透していなかったので、あまり取り上げられることもなく、

 

例えば16年天皇賞・秋では、リアルスティールが当初ステップレースを予定していた毎日王冠を使えず(あるいは最初から使うつもりはなかったのか)、ぶっつけで天皇賞・秋に臨むこととなり、

競馬理論「Mの法則」の考え方としまして、

ディープ産駒は間隔開けた方が良い・ディープ産駒は生涯鮮度が高い方が良い・安田記念凡走でストレス抜け・こういった事情もあって7番人気と人気がない・騎手がデムーロ

等ということから、リアルスティールを本命にして7番人気2着に走ってくれる等、逆に休み明けを理由に狙い打てたということもありました。

 

ついこの間の大阪杯も、休み明けのワグネリアンを本命にしたり(4番人気3着でしたが)、先週の桜花賞グランアレグリアも「今週の注目馬」記事で1頭だけ取り上げ、予想は対抗でしたが1番人気ダノンファンタジーよりは上に取っていました。

 

 

「休み明けは不利なはずなのに、どうなってるんだこれは!?」

ダイワスカーレットキタサンブラック等、例を挙げればキリがないほど、よく調べていくと休み明けGⅠの好走例はあり、ここ最近の休み明けGⅠの走りっぷりも見て、少し頭の機転が利く方なら

「むしろ休み明けの方が良いんじゃないのか?」とすら思える程の結果となっており、

そして、何故ここ数年で、ステップレースを使わない有力馬達が急増しているのか という所に辿り着くのかなと思います。

本当に休み明けが不利であるならば、多くの有力馬達がぶっつけでGⅠに挑んで2~5着くらいに負けて、叩き2戦目に上昇している形が目立ってないといけませんし、またその失敗を踏まえて、逆にきちんと前哨戦を使うローテというのは、増えてくるはずではないでしょうか。

 

 

前哨戦を使わない方が有利 ということを先取りできていたのは「Mの法則」を学んでいたからということに他なりません。

競馬のニュースをチェックしている競馬ファンなら良く目にすることと思いますが、レース後に多くの馬がやたらと短期放牧に出しまくっていたりする理由等も、同じようにして分かっていたりもします。

 

ただ逆に休み明けの馬がGⅠで良く来るという現象が、「競馬ファンの中で当たり前の概念」として出来上がった時に、前哨戦を使ってない馬ばっかり買ってれば当たるということになってしまいますので、

ギャンブルという観点から考えたら、仕上げてこない陣営も増えてきてしまうかも知れません。

 

 

少なくとも言えることは、休み明けというローテを不安視するのは、逆に危険で

「本当は休み明けの方が良いのではないか」という視点を持って予想を組み立てた方が、良い結果に繋がる可能性が高い ということが言えるのかも知れません!

 

 

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最終更新日時 : 2019年04月12日 22時37分

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