競馬予想会社、有料予想サイト、メルマガ、プロ(自称)の競馬予想家 等々、見渡してみると、実に多くの方が、自分の競馬の予想を販売しています。
ではその人の予想の通り購入すれば、自分も勝てるのか?
「この人の予想に丸乗っかりしてお金が増えるから、明日から働かなくていいや」なんていう未来が、あるとでも言うのでしょうか?
ちょっと考えてみるだけでも、これだけ多くの人が競馬の予想を売っているという事実だけで、もう十分 という感じもありますが、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
本当に当たるなら、逆に成り立たない
例えば競馬予想会社を例に取って考えてみると、
<百歩譲って本当に当たる予想があると仮定します> 本当に当たる→会員が増える→増えるに比例してオッズが急激に下がる→「皆さん購入金額は○万円までにしてください」というおふれを出したとしても、本当に当たるとなれば、さらにその上の金額をぶち込んでいる会員さんも中にはいるでしょう。購入金額を制限することは事実上不可能です。
当たる予想があって、多くの会員さんに予想を売るということは、まずここに辿り着くはすですが、そういう会社が果たしてあるのか? それでも百歩譲ってあると仮定し、本来1点で30倍くらいつく馬が、会員に儲けてもらうために5倍まで下がってしまう なんていう事態になっているのだとしたら、もう利益なんて出ないですよね。
さらに百歩譲って、それでもまだ利益を出し続けられる、驚愕の予想方法があるのだと仮定すると、特定のレースだけ、「不自然にオッズが下がり、その馬の組み合わせが、その通り来る」ということになるはずなのですが、ここまでの段階になったら、もう競馬ファンの皆さん、気付く方も多くなりますよね。 JRAホームページからどのレースを買おうかと出走表とオッズを見ている人は、私を含めてかなり多くいらっしゃると思いますから。
これはもう、ギャンブルを運営しているJRA存続の危機というレベルのお話になってきます。 この予想を提供している会社を野放しに出来ない事態です。
カジノでも勝てる仕組みを持った人間は野放しにしておきません。 もし勝てる人がいるとするならば、それはカジノ運営の存続の危機を意味します。
つまり本当に当たる予想方法があるのであれば、こっそりと自分だけで独占する
ここまで来たら誰もが思うことであると思いますが、
「もうお前、そこまで当たるなら自分だけで馬券買えよ(笑)」という話ですよね。
いくばくかの金額で、他人に予想を売っている意味が分かりません。
本当に確実に儲かる予想方法なんていうのものがあるのだとしたら、それこそ億単位の価値はあるのではないでしょうか。
それを高々、数十万、数万、そしてネットのポイント制で買える有料予想なんてのは千円前後じゃないですか。 それが本当に当たる精度の高い予想だと過程したら、千円前後で売ってるというのは、安すぎると思いませんか?
そもそも本当に当たる予想方法を編み出した競馬予想会社が1社でもあるだけで、JRAからしてみたら脅威のはずなのに、競馬予想会社がいったい何十社あるのでしょうか?というお話です。
サイト編
ブログをやられている多くの方ならお気付きかと思いますが、サイトなんかはやろうと思えば、いくらでも改ざんは可能です。
・過去の日付で投稿できる
・最終更新日時を設定しているブログはほとんどない(あったとしても全幅の信頼は置けないが)
私程度のブログ知識でも、下手したら数時間もあれば、全くの0から、2~3年前からズバズバ的中しているような実績のあるサイトを作ることは普通に可能ということです。
例えば私のこのブログなんかのように、平場も予想したり、毎週「レース後の感想」とかって記事があるように、過去記事が普通に閲覧できて、相当な記事数と文字量があるサイトであれば、「さすがにこんなに手間暇かけないだろう」という意味では、1つ信頼の置けるポイントにはなりますが、少なくとも即席で作れるようなレベルのサイトであれば、怪しい事この上ないでしょう。
まとめ
世の中うまい話なんて無い。
誰もが1度は聞いたことのあるであろう、有名な格言にもありますが、本当に当たるのであれば、その予想を買って、家でも建てたらいいのではないでしょうか? 何故誰もそれに気付いていないのか?ひょっとしたら私は天才なのか・・・?
さて、他の人の予想というのは、時には興味深かったり、そういう部分を共有することも、競馬の楽しさの1つであるという部分は、確かにあると思いますが、度が越えてしまうというのも、それはそれでまた1つの問題なのかなとも思います。
私も10年以上競馬をやっていますが、競馬は難しいです。 真剣に向き合えば向き合うほど、その難しさに打ちひしがれたりもしますが、しかしその中で学べることも多くて、むしろ難しいからこそ競馬は面白いのでしょう!
他の人の予想も、例え有料であったとしても参考程度に見たりする分には良いのかもしれませんが、最終的な決断は自分であり、購入した馬券は自分に全責任があるという意志は、絶対に持つべきだと思います! 中には有料の予想を購入して「当たんねーじゃねーか、ふざけんなバカヤロー!」って文句を言う人もいるみたいですから。
自分で予想して、外れた時は悔しいし、当たった時の喜びはひとしお。 結果はどうであれ、そんな風に自分で一生懸命予想をした、その未来を見ることこそが、競馬の一番の醍醐味なのではないかと、私は思います。