競馬の枠順はどのような方法で決められているか

競馬ファンによって、実に様々な予想方法というものがありますが、どんな予想方法にしろ、「どの馬がどの枠に入るか」というのはとても重要なことであり、

想定出走馬を見ただけではまだ分からず、馬番が発表されたことをもって、真の予想というのがスタートするところがあると思います。

 

ではその枠順というものは、どのような方法で決められているのでしょうか?

 

「抽選って聞いたことがあるけど」「有馬記念の時だけは公開抽選しているよね」「JRAが都合の良いように決めてるんだろ」

といった感じで、競馬ファンでもそこまで気にしたことのある人は多くなく、

なんとなく抽選というイメージはあるものの、改めて聞かれると実ははっきりと分からない といった方も多いのではないでしょうか。実は私もこの記事を書くまでは、明確な答えを知らないままでした。

実はJRAのホームページの方に、その答えが載っているようなのでした。

 

 

JRAによる公式回答

>Q.35 出走馬の馬番(枠順)はどのようにして決められるのか。

>各競走における馬番(枠順)は、公開抽選で行われる一部GⅠ競走をのぞき、全てコンピュータにより自動的に決定されます。また、出馬投票馬が出走可能頭数を超過した時に出走できる馬を抽選する際にも、全てコンピュータにより自動的に決定されます。

http://www.jra.go.jp/owner/members/faq/category_e.html

 

 

なるほど、これは面白い回答だなと思いました。

抽選で決めているとすれば、例えば強い馬が1,2,3番と内から順に固まって入って、そのままこの3頭で決まるみたいな、ビギナーからベテランまで誰が見ても分かりやすい簡単なレースが、たまに無ければおかしいですし

人為的に決めているとすれば、また有力馬が良い枠に入った、この非社台の馬いつも大外ばかりだな、やれ枠忖度だ という話になってきます。

 

試行回数が多ければ抽選で必ず出てしまう偏りが無くても不自然ではなく、ある程度競馬ファンが「うん?」と思う枠忖度があったとしても、「コンピューターが決めました」と言えば、誰も何も言えなくなる というのは確かにあるでしょう。

仮に誰かがそれに文句をつけたとしても、「これ以上良い方法があるというのなら、是非教えて欲しい」と返せば良いだけなのですから。

 

一方で、色々な情報を見ていると、

>「枠順は抽選で決める」としていた競馬施行規程および規約が改正され

等といった文言もみられ、抽選で決めているという表現でも、ある意味では間違いではないと言いますか、

この辺りは「抽選的な方法で決めている」といった感じで、競馬ファンのその辺りの意識が高まるまでは、曖昧だったところがあるのかもしれません。

有馬記念Wikipedia

 

 

競馬ファンの枠順への認識

枠順の決定方法はさておきましても、実際に毎週、人によってはそれを何十年と体感している競馬ファンの方達にとっては、

実際に枠順に関しては、どのような意見・印象というものを持っているのでしょうか。

 

特に気にしたこともないという方も一定数いらっしゃるかと思いますが、

例えば注目度の高い重賞競走などで、強い馬3頭が、内から順に1番,2番,3番と入り、そのままゴールイン みたいな

ビギナーからベテランまで誰にでも簡単で、分かりやすい偏ったレースというのは、記憶にありますでしょうか?少なくとも私は思い浮かぶレースというのは無く、

単純に試行回数が多くて、注目度も低く、能力差の出やすい平場とかなら、探せばあるのでしょうが、そういうレースというのはほとんど無いという印象があります。

 

有力馬が極端に、最内に固まって、大外に固まってといった出走表というのも、目にした記憶は無く、「よく考えてみると毎回バランスいいよな」と思っている競馬ファンというのは、実は多いのではないでしょうか。

 

 

キタサンブラック 3戦連続1枠1番

私が思うに、競馬ファンが枠順への関心が強まったのは、キタサンブラックが活躍していた頃だったように思います。

 

前置きとしましては、どんなに頑張って偏りが出ないように「調整した場合」においても、「その中において一番偏っている馬」というのは必ず出てしまう訳なので、この辺りなんとも言えない部分もあるのですが、

キタサンブラックという馬は、武豊騎手が主戦となった古馬になってからは、かなりの高確率で内枠に入ることが多いことで有名でした。

 

特に極めつけだったのが、公開抽選となった有馬記念で、まさかのまた1枠1番を引いたというところだったと思うのですが、実はその前の2戦もキタサンブラックは1枠1番という馬番だったので、これで「3戦連続1枠1番」という驚異的な確率を引き当てたということとなり、

これは 10頭立て×17頭立て×16頭立て=2,720分の1 の確率となり、2016年の流行語大賞の言葉の通り「神ってる」等と言われ、色んな意味で注目を浴びた枠順抽選だったように思いました。

 

まぁスロットなんかだとこれくらいの確率のレア演出というのは、見る機会というのもありますが、

それは何千回転と回した中においてですから、20戦という短い競争成績の中においてのこの確率とは、訳が違います。

 

しかしキタサンブラックの場合はそれだけに止まらず、その他のレースも合わせて驚異的な内枠率であったことから、

枠順の話になると、よく話題に上る一頭なのかなと思います。

 

 

まとめ

競馬ファンの皆さんも薄々勘付いていることと思いますが、完全抽選ではないんじゃないかな という部分はあるということで、

かといって完全抽選じゃないから悪いのかということでもなく、良い意味でも悪い意味でも、変な偏りが起きないというのは、JRA・競馬ファンにとってメリットのあることでもある という一面も、確かにあるのかなとも思います。

 

 

私個人が感じるところとしましては「本当にバランスがいいな」というところで、

例えば内枠に入ったら面白い、おあつらえむきの穴馬が内枠に入り、そのまま勝って穴を開けるみたいなレースというのがほとんど無く、

本当に各馬、枠順によってフラットになるように、つまり予想としてかなり難しくなるような出走表になっていることが多いという印象を、

私自身の予想方法を通して、毎週のように出走表を見て、個人的にはそういう感想を持っています。

 

なので「コンピューターによって決定されています」という回答は、ある種において非常に納得のいく答えであったことも、また確かであり、

 

たまにはGⅠ等で3強が、内から1番,2番,3番と入り、そのままゴールインみたいな 

私も含めて競馬ファンが「なんだこれwwwwこのレース外した奴いるの?www」「くそっ、裏を読みすぎた!まさかそのまんまとは」みたいな、カオスなレースというのも、たまには見てみたい気持ちもあったりします!

 

 

にほんブログ村 競馬ブログへ
にほんブログ村

 

最終更新日時 : 2019年12月14日 23時49分

スポンサーリンク


 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)