こちらが私的 日本競馬史上 最強馬ランキング TOP10 となります。
これまで見てきた馬の中で、どの馬が一番強いのか
世代が近くないと対戦は実現しない中において、各年代の名馬達がレースで対決したらどんな決着となるのか 想像するだけでも胸が躍るものがあり、実現しない夢だからこそ、想像してみたくなってしまうというところがあります。
※特にレベルの高いレースが多く行われる2000m~2400mを中心に、マイルくらいまでや長距離への強さ等も考慮しながら、強いと思う馬を選んでいます
※80年より前の馬、短い距離に適性が高そうな馬、ダート馬、牝馬(牝馬はまた別に最強牝馬ランキングを作成しました) は除いています。
※10位→1位の順番で発表していきます
10位 キタサンブラック
父:ブラックタイド
母:シュガーハート
通算成績:20戦12勝 [12-2-4-2]
主な勝鞍:17’有馬記念 16’ジャパンC 15’菊花賞 他
出典:Wikipedia
逃げてよし、行く馬がいれば行かせてもよしという二段構えで、着外はわずか2回という安定した走りでGⅠ7勝を挙げた名馬。 オーナーは北島三郎氏で、古馬になってからは武豊騎手とコンビを組み、キタサンブラックの強さは競馬界を飛び越え、一般的にも広く知れ渡った。
GⅠは3歳時は菊花賞1勝のみで、古馬になってから6勝を挙げたということで、長きに渡って、人気・実力共に古馬中長距離界の主役の座に君臨し続けました。
9位 キングカメハメハ
父:Kingmambo
母:マンファス
通算成績:8戦7勝 [7-0-1-0]
主な勝鞍:04’東京優駿 他
出典:Wikipedia
NHKマイルC、日本ダービーを共にレコードタイムでの優勝。NHKマイルCでは5馬身差の圧勝を見せた。 秋初戦の神戸新聞杯も制し、目標だった天皇賞・秋の前に屈腱炎を発症、早すぎる引退となってしまう。
元々その強さを認められていましたが、ダービーや神戸新聞杯ではあのハーツクライを完封したということで、引退後に増々評価が高くなっている1頭です。
8位 オグリキャップ
父:ダンシングキャップ
母:ホワイトナルビー
通算成績:32戦22勝 [22-6-1-3]
主な勝鞍:88′ 90’有馬記念 90’安田記念 89’マイルCS
出典:Wikipedia
地方競馬出身ながら中央へ移籍し、中央馬相手にも圧倒的な強さを見せ、GⅠでも中央馬相手に互角以上の戦いを演じ、ライバルホース達の対決や武豊騎手の活躍の要因等も合わさり、第二次競馬ブームを巻き起こす。 ラストランとなった有馬記念で奇跡の復活を遂げ、17万人の大観衆からオグリコールが巻き起こった。
競馬ブームを巻き起こした立役者としてのイメージが強いが、マイルCSを勝利し、連闘でジャパンカップに出走し2着。 このローテーションも凄いが、そのタイムが2:22.2という、現代競馬の馬場でも速いくらいのタイムというスーパーレコードであった。人気実力共、日本競馬史において欠かすことのできない存在であると思いました。
7位 シンボリルドルフ
父:パーソロン
母:スイートルナ
通算成績:16戦13勝 [13-1-1-1]
主な勝鞍:84’牡馬三冠 85’有馬記念 85’ジャパンC 他
日本競馬史上初の無敗のクラシック三冠馬となり、史上初の七冠馬(GⅠ7勝馬)となった。当時まだGⅠ競争自体が少なく、七冠というのがどれ程の異業であったのかは、むしろ現在の競馬を知っている私達の方が、より理解できるというところがあります。
1.0倍の元返しとなった日経賞は、ただ回って来ただけで勝ったという圧巻の内容でした。 3敗の内1戦は海外で、国内の敗戦は2回のみという驚異的な勝率を誇り、正に絶対的な王者として君臨し続け「皇帝」とも称されている。
6位 ナリタブライアン
父:ブライアンズタイム
母:パシフィカス
通算成績:21戦12勝 [12-3-1-5]
主な勝鞍:94’牡馬三冠 94’有馬記念 93’朝日杯3歳S
出典:Wikipedia
白いシャドーロールがトレードマークの、史上5頭目となるクラシック三冠馬。 三冠レースではレースごとに着差を広げながら、いずれも圧勝、同年の有馬記念も単勝1,2倍で3馬身差の圧勝を見せたことから、競馬ファンもナリタブライアンの圧倒的な強さに酔いしれた。
しかし翌年に故障を発生してしまい、復帰後は制裁を欠くレースが続いた。 それでもさらに翌年、日本競馬史上伝説の名勝負のひとつとして挙げられる、阪神大賞典で前年の年度代表馬・マヤノトップガンとのマッチレースを繰り広げ復活の勝利を見せると、天皇賞・春でも2着、1200mGⅠの高松宮杯に出走して4着になる等の活躍を見せるも、屈腱炎を発症し引退となりました。
5位 サイレンススズカ
父:サンデーサイレンス
母:ワキア
通算成績:16戦9勝 [9-1-0-6]
主な勝鞍:98’宝塚記念
出典:Wikipedia
デビューは4歳(旧年齢表記)の2月と遅かったが、持ったままで7馬身差の大楽勝という圧倒的なスピードを見せ、この時点でダービーはこの馬だとまで評された。しかし続く弥生賞では約10馬身ほどの大出遅れをしてしまう等、持っているモノは凄いがGⅠでは結果を出せないというまま4歳を終えた。
昨年の内容も踏まえて「大逃げ」というスタイルを確立し、OP特別から再スタートしたサイレンススズカは破竹の勢いで重賞を連勝していき、1.8秒差の大差勝ちを見せた金鯱賞は圧巻で、エルコンドルパサー・グラスワンダーが参戦した毎日王冠は史上最高のGⅡとも評される。 しかし圧倒的1番人気に支持された天皇賞・秋のレース中に故障を発生し、天国へと旅立ってしまう。「逃げて差す」と表現される圧倒的な逃げを見せ、GⅠ実績は少ないながらも最強馬として常に名前が挙がる程の1頭です。
4位 テイエムオペラオー
父:オペラハウス
母:ワンスウエド
通算成績:26戦14勝 [14-6-3-3]
主な勝鞍:00’天皇賞・秋 00’ジャパンC 00’有馬記念 他
出典:jra.jp/
ナリタトップロード・アドマイヤベガといったライバル馬達とクラシック戦線を争い、皐月賞を優勝した99年世代の1頭。 同年の有馬記念に出走し、タイム差なしの3着に入ると、翌年に本格化。
同年内での古馬中長距離GⅠ完全制覇=グランドスラムを達成!これは日本競馬史上テイエムオペラオーしか達成していない記録であり、しかも8戦8勝という完璧な成績でした。 秋の古馬三冠を勝つだけでも相当難しく(達成した馬は2頭のみ)、当然勝つに連れてオペラオー包囲網も強くなっていく訳ですから、勝ち方が地味だと言われたりもして、意外と評価されていない印象もありますが、勝ち方以上に強い馬だったからこそ、全てのレースで勝ちを収められたのだと思います。
今では外国人ジョッキーの重要性が説かれている時代でありますが、その当時オペラオーに乗っていたのは、21歳の和田騎手ですから、今で言うと横山武史騎手あたりを乗せてグランドスラムしたようなものなので、その価値は計り知れません。
3位 エルコンドルパサー
父:Kingmambo
母:サドラーズギャル
通算成績:11戦8勝 [8-3-0-0]
主な勝鞍:98’ジャパンC 他
出典:Wikipedia
個性豊かな名馬揃いでライバル達の名勝負がまるでドラマのような、現在でも人気の高い98年世代の1頭。 怪物グラスワンダーは休養、クラシックでは三強対決となっている中、エルコンドルパサーはダートでデビューし圧倒的な走りで勝ち上がり、芝でも強くNHKマイルCを無敗で制し、また新たなスター候補がここに誕生した。
秋の目標は、実績のある距離のマイルCSが無難かに思われたが、陣営は年度代表馬争いを視野に入れ、ジャパンCを目指し、距離が不安視されていた中、見事優勝を果たす。 翌年は凱旋門賞を目標に、年始からヨーロッパ遠征へ。フランスで4戦し、GⅠサンクルー大賞を優勝、そして凱旋門賞では日本調教馬初の2着という大快挙をやってのけ、日本が世界に通用することを証明しました。
2位 オルフェーヴル
父:ステイゴールド
母:オリエンタルアート
通算成績:21戦12勝 [12-6-1-2]
主な勝鞍:11’牡馬三冠 11′ 13’有馬記念 12’宝塚記念
出典:Wikipedia
元々ドリームジャーニーの全弟として期待されていたが、後の成績を考えたら信じられない程に本格化まで善戦止まりのレースが続いた。 スプリングSを勝利し、皐月賞を4番人気で快勝すると、ここから快進撃を見せる。
クラシック三冠+有馬記念を制し、頂点へと昇り詰める。 翌年、阪神大賞典ではコーナーで逸走して致命的なロスがありながら0.1秒差の2着というとんでもない競馬も見せ、秋には凱旋門賞へ。1頭だけ脚色が違って大外を回って早々と先頭に立ち、ついに日本馬の凱旋門制覇が目の前に迫ったが、内から差し返されてしまい2着に。 翌年も凱旋門賞に挑戦して2度目の2着。引退レースとなった有馬記念は8馬身差の圧勝で、世界のオルフェーヴルの強さを再認識させられました。
1位 ディープインパクト
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア
通算成績:14戦12勝 [12-1-0-1]
主な勝鞍:05’牡馬三冠 他
出典:Wikipedia
「こんな勝ち方を、未だかつて見たことが無い」と、全競馬ファンに衝撃を与える。 若駒Sでは1頭だけ早送りしているかのような末脚を見せ、場内がざわつく程の伝説のレースとなった。当然競馬ファンも今年のクラシックはこの馬だとなり、その期待通り、それ以上の圧倒的な走りでクラシック三冠を制する。
翌年も変わらぬ走りを見せ凱旋門賞にも挑戦するが、追い込み競馬を初めて先行する形になる等、原因は様々あるのでしょうが3着の入線となる。 引退レースとなった有馬記念では、内枠の先行馬が独占する追い込み馬用無しの流れを、ひとマクリして完勝。改めてその強さを競馬ファンに見せました。
まとめ
以上が私的 日本競馬史上 最強馬ランキング TOP10 となりました。
最後に、どの馬が強いかという話題になった時に、「安定感」というファクターをよく見ている方もいらっしゃるようでしたが、私的は「ないよりはある方がいいかな」くらいの重要度で考えています。
私が2位に選ばせていただいた(おそらく多くの競馬ファンがこの馬をかなり上位に持ってくるであろう)オルフェーヴルですら2度の惨敗、しかも2歳時には結果的に相当格下の馬相手に10着に敗れています。
戦績を見て綺麗に1,2,3ばかりが並んでいると、強いと思ってしまうのは分からなくもないですが、ではその馬がオルフェーヴルより強いのかと言われると、イコールとはなりません。 結果的に戦績が綺麗に整っている場合もありますけど、結局は内容を見て判断をするしかありません。
ディープインパクトの場合は入線で見ると [12-1-1-0] となり、戦績としてはほぼ完璧となります。しかし評価されているのはそこではなく、
どんな展開になっても、能力の違いであっという間に先団に取りつき、ひとマクリであと直線は突き放す一方という、多くのレースで異次元とも言える走りを見せたからに他なりません。
1位と2位は多くの競馬ファンが双璧なのかなと思いますが、私はディープインパクトを選ばせてもらいました!